中央銀行の役目と世界各国の中央銀行が持つ目的
中央銀行とは独立している地域の金融機構の中核となる機関で、銀行券の発行権を持ち、市中銀行に対して資金を貸し出す業務を行う機関です。
世界で最も古いのはスウェーデンにあるスウェーデン国立銀行で、1668年に設立されました。1694年にはイギリスのイングランド銀行が設立されました。
当時は認可された複数の銀行が独自の銀行券などを発行していましたが、銀行の破綻などにより銀行券の価値がなくなるなど混乱が生じたため通貨発行権を中央銀行に限定する方法が取られました。
これらの中央銀行に対して日本銀行やアメリカの連邦準備制度は当初から通貨の発行、物価の安定を目的としていました。
中央銀行は通貨に対して一行存在し、この通貨量を調整する権限を持つために非常な大きな影響力を持ちます。中央銀行は基本的に政府から独立しており通貨価値の保持を最優先とする。
しかし、この独立性が問題となり市場の混乱をもたらす場合もあり日本においては2000年にゼロ金利政策を解除したことでデフレスパイラルを加速させてしまったということがある。
ドイツの中央銀行であったブンデスバンクではハイパーインフレーションの反省から通貨価値の保持を最優先事項としており、このブンデスバンクの影響を強く受けている欧州中央銀行は物価の安定が第一義的目的とされています。欧州中央銀行はユーロ圏17カ国の金融政策を担う重要な位置づけにいます。
アメリカのFRBは「物価の安定」と「最大の雇用」とされておりこれは世界恐慌で25%もの失業率を経験したからだとされています。
日本銀行は「物価の安定」「金融システムの安定」という2つの明確な目標が示されました。この98年の全面的な改正によって国民・国民経済の発展のために資するための機関として位置づけられました。
各中央銀行とも過去に起きた失敗への対策を強く打ち出していることがこれらの目標によってよくわかります。今後ユーロ圏の危機に対してどう動くのか注目したいところですね。